福兵衛

ほうれん草の福兵護は、生命力が強く、育つのにあまり土質を選ばないので、農業素人でも栽培しやすいです。播種期幅も広いので、種をまく時期にあまり神経質にならなくてもよいというメリットもあります。このほうれん草は、葉柄はしなやかで折れにくいという特長もあります。他の品種では葉柄が折れやすい場合があり、そうなると収穫時などに葉が折れてしまうことが多くなりますし、結束や袋詰め作業時にも折れてしまうリスクが高くなってしまうのは否めません。せっかく精魂込めてつくったほうれん草が、出荷間近という時になってダメになってしまうことほど悔しいことはないでしょう。この福兵護ならあまりそのような心配はないので安心です。また、福兵護は葉の肉が厚く重量感もあり、収量性に優れているという特長もあります。がっちり収穫できるので、農業のやりがいがあるのではないでしょうか。福兵護を栽培する場合は、発芽時期を揃えることが大事です。発芽が揃わないと、その後の管理が難しくなってしまい、生育が悪くなってしまう可能性が高くなります。発芽するまでは、しっかりと水をやり、湿度・温度もちょうどよい状態を保つ必要があります。低温期に種をまいた場合は、ビニールトンネルなどで地温を確保するなどの措置も必要になります。

老後の趣味として始めた農業が高じて、農業を中心に生活が回っている毎日を送っています。いつも畑が気になって仕方がないのですが、野菜が順調に成長し、無事に収穫ができたときの喜びは何とも言えないものです。ほうれん草が好きで、また育てやすいことから、毎年必ず育てています。これまで「トラッド」という品種ばかり育ててきたのですが、今年は「福兵護」に品種替えしてみました。タキイから出ている新品種で、ベト病のR1-15に抵抗性を持っているとのことで、安心して育てられるというのも魅力でした。農薬による予防散布が奨励されていましたが、完全無農薬の有機野菜を育てなければ家庭菜園の意味はありませんので、何もせずに種を蒔きました。ベト病に強いというのは、こういうときに心強いものです。「トラッド」のときもそうでしたが、この「福兵護」も育てやすいというのが第一印象で、力強く育ってくれました。低温でも育ちやすいというのがこの品種の特徴で、サイズはそれほど大きくなりませんでしたが、葉柄が太く厚みもあるため、どっしり感があります。葉が途中で折れることも全くありませんでした。味は文句なく美味しく、食べごたえがあり、家族からも高評価でした。

これから初めて農業に携わろうとする場合、種まきから収穫までの期間ができるだけ短く、育てやすい品種を選ぶことが大切ですし実際に多くの人がそのような野菜や品種を選別して育て始めています。秋～冬にかけての種まきや収穫がメインとなる野菜の中でも、特に栽培がしやすく利益率も高いことで人気なのがほうれん草です。一口にほうれん草と言っても様々な品種があるわけですが、中でも特に収穫量が計算でき初心者でも栽培しやすいおすすめの品種の一つが福兵護と呼ばれる品種です。福兵護は種まきができる期間が長く、栽培の土壌も選ばない上にバランス良く成長するために初心者でも比較的容易に栽培できる点に大きな特徴があるほうれん草です。育成のペースが旺盛なので比較的涼しい地域では10月から収穫が可能となりますし、温かい土地でも11月を迎える前に収穫が可能となります。種まきの時期は8月～9月の時期と2月～3月の時期の2期に分けることができ、6月～7月を除くシーズンで栽培が可能です。適度に夏休みの取得が可能ですし、年間を通して安定した価格で取引がされるので農家デビューを考えている人にはうってつけのほうれん草品種と言っても言い過ぎではないでしょう。

農業用の栽培ほうれん草の福兵護の特徴は、葉っぱがベトベトして生育を鈍らせるべと病に抵抗性がある点です。それと春と秋から年内どりで栽培可能で、生育速度もはやい早生品種で、厳寒期には株張りが良くなって沢山収穫できます。見た目は株張りが良いため、葉肉も分厚くて重量があり収穫量も多いのが特徴です。またこのほうれん草は、葉っぱがしなやかで折れにくいので、収穫作業時にも葉が折れにくくて、束ねたり袋詰め作業も簡単にできます。耐寒性が高く生育も早く、土地質もあまり選ばずに種を負けるため、栽培しやすいほうれん草です。

栽培する時のコツは、種まきから発芽するまでは土を乾かさないようにして、感想と湿気を避けて適した湿り気を保つ必要があります。また発芽を揃えるためには、寒冷期にはビニールで土を覆って地温を一定に保ち発芽を促進させるのがコツです。寒冷期には発芽後に生育が鈍るので、トンネルやビニール材を活用して温かく保って生育促進に努める必要があります。べと病に強い品種ですが、ほうれん草が掛かりやすいべと病はレース分化を起こしやすくなるので、予防するために、登録農薬を予防散布して、総合的な病気対策を行う事が必要です。