プログレス

農業を行う場合に注意しなければいけないことは、多くの人が食べている野菜であるかというの他に、作りやすくて収穫量が多くなければ継続が難しくなります。それは農業における収入は栽培した作物を販売して消費者に購入してもらわなければいけないからであり、人気が低かったり栽培が難しくて収穫量が低ければそれだけ収入が減少してしまうでしょう。自分で食べるのであれば形や色にあまり拘りはありませんが、店舗で購入する場合は見栄えも重要になっています。

ほうれん草は料理での使用頻度も多く、栄養価も高いところも消費者に受け入れられているので、多くの農家が栽培している野菜です。問題なのはほうれん草は病気に弱く、土壌の変化がすぐに表面に出てしまうというところであり、ここが経験が乏しい人では失敗が多くなってしまう理由と言えます。

プログレスはほうれん草のこのような欠点を改良した品種であり、病気に対する抵抗力を持っているので、病気で全体に影響を生じることが軽減できるようになります。また、ほうれん草にとっては悪影響を与える湿気にも強く、稲作が終わった後であっても畑で作付けが可能です。農業は食料を生産するための大切な仕事であり、失敗して作った作物を市場に出せないというデメリットを防ぐためにも、プログレスのような品種を選ぶことが大切になっています。

現在は家庭菜園が広く浸透していて、多くの人が農業に関心を持っています。自分もその一人であり、知り合いから減反で使わなくなった田んぼを借りて畑に転用しました。それは以前からの夢であった無農薬野菜を食べたいからであり、経験はなかったのですが本などで情報は入手していたので、休日を利用して農業を行っています。

どのような種類の野菜を植えるか迷ったのですが、収穫するまでの期間が短く食材としての利用範囲が広いという理由から、ほうれん草を栽培することにしました。以前からベランダでプランターを使った小松菜の栽培を行っていたので、その方法を応用すればいいと考えていましたが、これが失敗の原因になります。形は似ている葉物野菜であっても種類が違えば当然に栽培方法も異なっていると知った瞬間です。

特に問題だったのは土壌に含まれる水分量であり、元々が田んぼだったので通常の畑よりも水分が多く、これがほうれん草に悪影響を与えてしまいます。ほうれん草は水分が少なければ葉が黄色く変色しますが、多すぎると腐ってしまいます。この水分だけは時間を必要とするので頭を抱えていたところ、湿気に強い品種のプログレスの存在を知りました。プログレスは水分が多くても成長してくれますし、何よりも収穫量が多いというところが気に入っています。農業は難しいものですが、確かな知識を習得すれば経験不足も補えるので挑戦してみてください。

メインの仕事や副業、会社を定年退職した後の第二の職業で農業を始める人は非常に多くいますし、上手に栽培できなかった時の自己消費などを考えて果物ではなく野菜を育てようと考える人は大勢います。野菜の中でも特に消費しやすく、栄養価も高いほうれん草は農家デビューに最適な野菜のひとつなのですが、ひとえにほうれん草と言っても様々な品種がありますし、栽培のしやすさや収穫時期などは大きく異なるため初心者でも栽培しやすい品種を選ぶことが大切と考えられます。特に農業に適した土地の確保や気候が安定しない土地に住んでいる人におすすめしたいのが、プログレスと呼ばれる第61回全日本野菜品種審査会一等特別賞を受賞した品種です。

プログレスは株張りが良い上に収穫量が多い点に特徴がある品種で、湿害の影響も受けにくいので初心者でも大量にきれいな収穫量がしやすい品種と言っても過言ではありません。ほうれん草と聞くと冬の野菜のイメージを抱く人も多いでしょうし、プログレスも基本的には10月頃に種まきをするのですが、暖地の場合は秋に加えて2月～3月にも種まきをするので、初夏まで収穫を楽しむことが可能となっています。ぜひ栽培してみることをおすすめします。

プログレスは春と秋の両方に蒔くことができるほうれん草で、季節ごとの農業で切り替える手間を省けます。最適とされているのは秋の方で、高冷地や冷涼地であれば9月の上旬から中ごろ、一般地だと9月中ごろから10月の終わりまで対応できます。春に蒔くのであれば冷地はそのまま9月から3月にシフトする形で、一般地は2月中ごろから3月中ごろが目安になります。全体的にトンネル・ハウスでの栽培ですが、一般地の9月と3月に蒔いた場合のみ例外です。成長スピードがゆっくりであるという性質を持っているため、冷地の秋蒔きを除いた大抵の季節で、蒔いてから収穫までは1ヶ月以上の期間を要します。

葉は緑が強い色をしていて、光沢を伴います。そして形は先が尖りがちで、浅く欠刻が入るという特徴があります。さらに株張りが良いため収穫がしやすく、農業の効率を高めることができます。

強みとしては幅広い土に対する適応力があり、火山灰から水田の裏作まで様々な農業として用いられます。また体質性が高いのも特徴のひとつで、湿害の影響による黄化が出にくく、鮮やかで濃い緑色を保ちやすいです。そして対べと病の抵抗性は、1から9と11から16のレーンが該当します。