トラッド法蓮草

この品種の特徴を、様々の方の視点・目線より解説させていただきます。この内容は、あくまで個人的な感想になりますので、参考資料としてお考えいただければ幸いです

農業において収量性の高さが強みのほうれん草・トラッド

トラッドは1年の間で幅広い栽培期間を設けられるほうれん草で、一般地であれば8月の終わりから11月の頭の秋と、3月終わりの春に蒔くことができます。冷涼地だと範囲は異なりますが、8月半ばから10月始めと、2月終わりから3月終わりと、秋冬どちらの農業にも使えます。比較的暖かい季節であれば、トンネル・ハウスでなくても栽培可能です。

葉は濃い緑色で、根元はほうれん草らしい赤色をしています。大きく広がっていて、先端部分が所々尖った形です。また根元が太いのも特徴で、成長しても寝てしまうことなくしっかりと立ち、折れにくいという性質があります。そのため収穫の手軽に行えて効率性があり、それが収量性の高さに繋がります。そして大きく育てることで、収量性を高められる点が強みです。したがってほうれん草としての見た目ではなく、より多くの量が必要となる業務用の育て方もできます。その点においても、葉の広さだけでなく茎の太さが貢献します。

土壌への適応力が強く、耐湿性があるのも特徴です。そのため保水性の高い火山灰土や水田の裏作にも使えます。対応できる季節の広さと合わせて、農業において柔軟性の高さを至る部分で発揮できる品種です。

初めての農業でほうれん草「トラッド」に成功

老後は農業をしたいとずっと思っていました。近所に土地を借りて、色々な野菜を作ることになったわけですが、大好きなほうれん草は外せないと思っていました。一口にほうれん草と言っても、「バートン」「チェイサー」「金の夏」など色々な種類があります。その中でわたしが選んだのは「トラッド」でした。特に選んだ理由はないのですが、あえて挙げるなら育てやすそうな印象があったのと、形がいかにもほうれん草という感じで好印象だったからです。

実際に育ててみると、印象通りとても育てやすく、初めての農業の割にはたくさん収穫することができました。このトラッドという品種は土壌を選ばず、どんな土でも良く育つそうです。初心者にとって一番難しいのが土づくりですから、その点では最適な野菜だったと言えます。芽が出たあとも、立性で軸折れがせず、すくすく育っていく感じでした。ただ連作はNGとのことで、2年目は場所を移して育てました。農薬や化学肥料を使わない有機農法に拘ったので、多少虫にやられましたが、それでも思ったほどではなく助かりました。食すると、甘みがあってとても美味しく、やはり自分で作った野菜はうまいというのは本当だと実感しました。

収量性を求める農業に最適なほうれん草の品種「トラッド」

トラッドはほうれん草の品種の一つです。

葉は濃い緑色をしており、葉先の尖った平滑な広い葉で浅めの切れこみが入っているのが特性です。

また、根色が赤みを帯びているために見栄えがよくて主要となる葉の軸が太く充実しているため高い収量性を誇ります。

極立性で軸折れがしにくく、収穫作業性に富むところも、トラッドの容姿の特性です。

冷涼地においては8月中旬~10月上旬まき・2月下旬~3月下旬まきが最適であり、一般地や暖地などでは8月下旬~3月まきが最適とされている品種になります。

農業をする上では重要な業務用などの大きいサイズの収穫にも最適です。

適応性に関しては、土壌は広くて強い耐湿性を誇ります。

火山灰土~水田裏作に至るまで幅広い収穫が可能です。

作型に関しても広く、ほうれん草の品種「トラッド」の農業は初秋~早まきまで1本通しで事足ります。

故に、ほうれん草の品種「トラッド」は収量性を求める農業に最適な品種です。

ほうれん草の品種「トラッド」は、とり遅れのないように適した時期にきっちりと一斉収穫するのがポイントになります。

圃場準備は、完熟の易分解性有機物が微生物によって完全に分解された肥料をあてはめて用い、土を深く耕し、同じ科の農業は、同じ圃場で行わないことを徹底して連作障害を回避するとともに、高品質のトラッドの生産に向けて日頃からよい土づくりを心がけることです。

農業でほうれん草を育てるならトラッドが育てやすくおすすめ

ほうれん草といえば栄養価の高い緑黄色野菜として人気です。日本は世界の収穫量でアメリカに次ぐ第二位となっており、主要生産国の一つとなっており、それだけ人気があり、また気候的に育てやすい野菜であるとも言えます。ほうれん草に含まれる栄養素としては、ビタミンAや葉酸が豊富で、ルテインというカロテノイドも多く含まれています。ただし灰汁が多いので、食べ過ぎるとカルシウムの吸収を阻害したり、腎臓や尿路に結石ができることがあるので注意が必要です。

自分で農業を行っている方でほうれん草を栽培したいと考えているなら、サカタのタネから販売されているトラッドという品種がおすすめです。というのも土壌適応性が広いために、火山灰土から水田裏作までどのような土壌でも幅広く栽培可能で、育てやすいからです。また作型の適応性も非常に広いのも特長です。初秋から早まきまで、たくさんの収穫を期待することができます。

トラッドの特性は、濃緑平滑な広葉で葉先がとがっており、根色が赤みを帯びています。見栄えがとても良いので美味しそうに見えます。収量性が高く、軸折れがしにくいということも特性として挙げることができるでしょう。業務用など大きなサイズの収穫にも最適です。