モロヘイヤは、栄養価の高いスーパーフードとしての価値は、多くの皆様に知っていただいていますが、どのような場所で育ち、どのように収穫されているかを知っている方が少ないので紹介させていただきます。
モロヘイヤは、アフリカ北部からインド西部が原産地と考えられています。その歴史は古く、古代エジプトではすでに食用とされていたそうです。この事から、暑い地域で成長する野菜と言う事がわかると思います。日本での旬は、6月下旬~9月上旬と、やはり暑い時期になります。私が育てた経験から一番成長が良いタイミングは、夕立があり気温が35度以上だと、かなり良く育ちます。湿度が高く、気温も高く、その上で水が多くある状況だと、モロヘイヤにとっては最高の環境です。
皆さんのお住まいの地域でも聞いた事があるかもしれませんが、気温が35度を超えると熱中症に関する注意喚起として町内・市内に防災放送が流れると思います。正直、この防災放送が流れ始めると、モロヘイヤにとっては最高の環境になった合図となります。※人間にとっては、生命の危険を感じる領域です。 ☆左の写真は、実際に放送が流れた時の温度計です。
防災放送を合図に、日陰けの無い、炎天下に飛び込んでいき、収穫作業を行います。ただし、生命の危険を感じるため、1時間に1回(15分以上)は休憩しないと生命の危険を感じます。この収穫作業は、普段より野菜の収穫作業に慣れていて職人で、尚且つ、暑さに体を慣らしている方で行っていますが、連続しての長時間の収穫作業が難しいのが現状です。
本当に良い状態で収穫を行うと、茎は手で折れるくらいやわらかく、葉は葉先がピンとしていて張りがあり、全体的にみずみずしくて緑色が鮮やかです。葉先が、ピンとしていないと、鮮度が落ちている証拠となります。